2016年4月18日月曜日

被災地へ寄付医薬品を検討しておられる製薬企業様にお願いです

今回の震災で被害にあわれた方におかれましては、本当に大変な日々をお過ごしのこととお見舞い申し上げます。
余震も続いて、毎日不安を抱えていらっしゃることと思います。

さて、現時点では長期的な支援が必要であるとの見解もでているので、ここで私達NGO JHPAから医薬品やOTC,健康食品、衛生材料などの寄付を検討しておられる企業様へのお願いがあります。

実は、当NGOは東日本大震災の際に寄付をされた医薬品が夏ごろまで大量に残ってしまい、宮城県薬剤師会から余った医薬品を許可を得て譲り受け、カンボジアまでもっていった実績があります。
その経験から、寄付としてふさわしくない製品や包装形態などが分かってきましたのでここでお知らせしたいと思います。

<当時に残っていた製品の特長>

重い・・・1瓶が360錠入りなどの大きい製品でガラス瓶だった。
     液体の製品で段ボール1箱が重い


特徴のある製品・・・スプレー式。残った時の廃棄が大変。
            ゼリー状など特殊で味が分かりにくい製品
            使い方が難しい特殊剤型の製品

適応できる人が限られる製品・・・第1類医薬品。被災者の方に適応できるかの確認が難しい。
                    特定の年齢層に使われる商品やサプリメント類 (例:コンドロイチン配合のサプリ)


<被災地で利用しやすいと思われる製品の特長>

*パッケージサイズが小さめ。(小包装)
*適応年齢がある程度幅のあるもの。(乳児用は単独になることが多いが、小児と成人の両方が適応できる製剤がいい。)
*第1類医薬品よりは、2類や3類が使いやすい。(薬剤師も選びやすい)
*配置薬はとても使いやすい(小包装で、適応範囲が広く、カバーできる症状も広い)

寄付医薬品は現地の人が最終目的地まで運びます。
そのことも考え、重かったり、製品の数がバラバラだったりというとこがあまりないようにお願いしたいものです。