2010年12月30日木曜日

名称変更と特定非営利活動法人取得への道!

さて、先日、NHKの地球ドキュメントMISSIONで一緒に活動してくださった、雨森先生が当NGOの活動にご参加いただけることになったことはお知らせしましたよね。



そこで、NGOの名称を変更することにしました。



それは・・・・





Japan Healthcare Promotion Association  



どうですか?[E:happy01]



みんなでpromoting だの、partner だの、いろいろ相談しましたが、海外で活動することと、今後他国のNGOさんとも協働する可能性もあることから、できるだけ「海外で通用する名称」ということを意識しました。





それから、みんなで「特定非営利活動法人」を取得するかどうかを検討したのですが、今後の活動範囲の確保や活動内容の普及などの効果を必要とするという意見から、法人格取得へ動くことになりました。





で、今年の年度末、役所の仕事納めの28日。



無事に事務所の所在になる奈良県の県庁にて法人確認申請を受理してもらうことができました!![E:happy02]



担当の人も年末の忙しい時期にもかかわらず、「もう一回書類作り直して持ってきます!」っていう私の「食い下がり」にも応えていただきました[E:lovely] もう、感謝感謝です!



これから2ヵ月間は奈良県のHPに活動の目的や名称が「縦覧」され、その後、県から認証してもらったら、ようやく登記の手続きに入れます!





4月にカンボジアに行く頃には法人格が取得できてるといいんですけどね[E:happy02]



でもそれまでに、4月にカンボジアに行くまでにやれることはやりますよ!





まず・・・



医薬品購入やメンバーの渡航費のための寄付



当NGOのオフィシャルHPの作成



寄付の受付窓口などはまた後ほどご連絡しますよ~~



皆々様のご協力、よろしくお願いいたします!







2010年12月25日土曜日

強力な役員加入!

さてさて、



このブログを見ていただいてる方々の多くは既にNHKで放映されました、地球ドキュメントMISSIONで、私(七海)がジタバタしている様子を見ていただいたかと思います。



その時、一緒にカンボジアへ行った、あのドクターを覚えておられますか?



既に他のアジアの途上国での医療経験をもつ、あの先生です!





あの、先生が当NGOへの参加をしてくださることになりました[E:happy02]



いえ~~い![E:good]





これからは先生も発足の役員に加わっていただき、一緒にNGOの活動を実のある物にしたいと思います!



医師と薬剤師が共同で活動できるNGOなんて、今まで日本になかったのかも!





さっそく、特定非営利活動法人の取得に動きます。





皆々様、もうすぐ寄付や会員制度について公開できます。



その時にはぜひぜひ皆々様のご支援を♪





4月にカンボジアに薬をもっていけるように、よろしくお願いしいます。



[E:airplane]



2010年12月19日日曜日

先進国への憧れ

カンボジアで講演したとき、参加者の大部分は薬学生でした。



やはり「国を創る」力は若者に託したいという気持ちからでしょうか、学生への教育の充実をとても重要視しているように思えました。



講演後、その学生からいくつか質問がありましたが、それら全てが、「奨学金はないのか」とか「日本の薬科大学に留学受け入れの制度は無いのか」というような内容でした。



私の発表を見て、日本の薬学への憧れが膨れ上がってしまったのかもしれません。



後で話を聞くと、日本だけでなくニュージーランド、オーストラリア、フランスへの憧れが強い傾向にありようです。





でも、私は思うんです。



今の彼らに日本の薬学教育を受けさせることは逆効果になるのではないかと。





言葉の問題も確かにありますが、それ以上に「違いがありすぎる」





日本の薬学教育はここ数年で大きく変わりました。それは、社会が薬剤師に求めることが増えてきたから。



4年制から6年制に変わり、実習期間も延びました。





医療制度がまったく違うんです。社会の医療のシステムや国民の意識が全く違うんです。



日本の薬学で学んでも、彼らがその知識をカンボジアで使える保証はまだありません。



それは、まだカンボジアの薬事事情をとりまく環境がまだまだ発展途上にあり、卒業して実務経験のない学生には、日本とカンボジアのギャップを目の当たりにするのは、余りにも酷な状況の様な気がします。



それに、奨学金制度なども薬学生に特化したものは確か、なかったように記憶しています。なので、もし留学できたとしてもそれはほんの数人で、カンボジアの国を変えていけるような力にするには果てしない時間がかかりそうです。



私たちのNGOはこの問題にも取り組むべきだと確信しました。[E:scissors]



カンボジアの学生を日本に連れて行くのが難しければ、私たちが薬学の教育者を現地に派遣すればいい。



私たちが実務者として教えられることは沢山ある。まずは私たちが出向いて、学生と向き合い、お互いの認識を高め、一緒にカンボジアに居ながらにしてレベルアップできる道を探せばいい。





NGOを立ち上げた時の資金にもよりますが、NGOのメンバーはまさに薬剤師の教育者としては申し分ない面々。まずは私たちが行動することから始めよう![E:flair]



みんなと写真を撮った時、私はどうにかして彼らを自国を変えるだけの力を備えた薬剤師に育てたいと、心から思いました。



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皆さん、賛同していただけると嬉しいのですけど。[E:confident]





いま、いろんなことを学びたがっている薬学生に、カンボジアに





2010年12月13日月曜日

カンボジアの薬局へ行ってきました!

カンボジアの首都、プノンペンで薬局訪問に行ってきました。





ここは、私がこれまで見た中では「Better」な薬局です。



商品が倉庫のように山積みになっていますが、それでもここは綺麗に積み上げられているのと、クモの巣や虫がいないので綺麗です。



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店内の空調も完備されていて、医薬品の保管に最低限必要な環境はそろっていると思います。





しかし、見ての通り、誰が薬剤師で誰がアシスタントか皆目見当もつきません。



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処方箋をもった患者はカウンターに行って、処方箋を見せてそれに見合った商品を売ります。



ただ、医師の指示通りのmg数の医薬品があるとも限らないので、その場合はmgの違う医薬品を売り、半分にするとか1/4にするとかの指示だけします。



割るのが困難な場合は買うのをやめるか、mgの一番近いものにするそうです。





ここには要処方箋薬も一般用医薬品もごちゃごちゃになってます。



区別して陳列はされていません。



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もちろん、薬の名前や薬効もクメール語(カンボジアの言語)で表示されてはおらず、用法用量についても簡単な英語やフランス語で読める程度しか理解はできません。



さらにカウンターの中。



ぐちゃぐちゃで、どれがどれやら・・・・



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これじゃあ、安心して国民が薬を購入することは困難ですよね。





さて、来年の今頃はこの状況を変えることができるのでしょうか!問題は山積み~







2010年12月7日火曜日

いよいよカンボジア再訪です!

11月28日の放送と、12月5日の再放送を無事に終え、沢山の人たちからのサポートのご提案をくださり、本当に感謝感謝でございます!





NGO立ち上げメンバーの皆さん!さあ、引き下がれませんよ~~♪



どどっとよろしくお願いいたしますね。



さて、放送の中で例のドクダミをお渡ししてきたサレットさん。





放送を録画されていた方は気がつかれたかもわかりませんが、最初に訪問したときに「薬を飲むと熱っぽくなる」という話でした。



詳しく聞くと、熱っぽかったり、胃がさらにむかついたり痛んだり。



体のだるさも感じていました。



あの時チェックした薬は・・・



病院から出されたものは・・・



*アモキシシリン 500mg 1capx 1日3回毎食後



*白い錠剤(多分アセトアミノフェン) 1日3回毎食後



*不明の白い錠剤(胃薬かしら??) 1日3回毎食後





で、熱が出てきて身体がだるくなってきたので・・・薬局に行って・・・



*アモキシシリン 500mg(多分)1cap



*アセトアミノフェン 500mg 1tab



*スルファメトキサゾール (mg不明) 1tab



*オメプラゾール 20mg 1tab



*セフェキシム 200mg 1tab



これを1日2回服用していました。





さてさて、これを御覧になった薬剤師の皆さん!どう思われます?





これは多くの問題があることを示していると思います。





*町の薬局には薬剤師がいるはずなのに、どうしてこのような医薬品を売ったのか?



*すでにアモキシシリンを服用している事実を把握していなかったのか?把握していたのか?



*そもそもどうして要処方箋薬の抗生物質がこんなにも安易に町の薬局で販売されているのか?





私はこの現実をみて、このような適正でない医薬品の使用でさらに病状を悪化させたり、あらたな病気を作っている状況が蔓延しているのではないかという不安に駆られます。





医薬品を安全に使えない。安全に使う指導をできる医師や薬剤師が町にも病院にもいないという現実は、本当にショックでした。





病院に通っているのに、薬局で相談して薬を購入しているのに、どうしてこんなことが起こるのか。





薬剤師が積極的に関わって行くことの重要性を、改めて実感した出来事でした。Img_1031small