2020年3月30日月曜日

2020年3月は薬の配送のみとなりました

皆様、新型コロナウイルスの影響は大丈夫でしょうか?
カンボジアやほかの東南アジアで活躍している友人も、急遽、帰国の路線の変更を余儀なくされたり、帰国日程を伸ばしてリスケジューリングしないといけなかったり・・・

さて、3月の活動ですが、地域の状況を鑑みて、今回は慢性疾患の患者さんのお薬を保健センターに配送することにしました。



で、マスク不足の日本にマスクを持って帰る・・・なんていう状況(苦笑)



NGOでカンボジア入りしてたのは3月14日、そして2週間ほどたった今日・・・すでにカンボジアも国境封鎖に踏み切ったようです。

5月の活動はどうにかできることを祈っております。

2020年1月22日水曜日

2020年の初活動でした


2020年1月。
今年初めての現地での活動となりました。

今年は旧正月の直前ということもあって、患者さんは少なめ。
それでも、
ずっとエビオスをもらいに来る人
血圧の薬が必要な人
糖尿病の薬が必要な人
風邪を引いた人

そんな感じの患者さん達。







私たちのNGOは「プライマリケア」の提供を活動の基本としています。
日本では戦後、取り組みが進んだ児童検診。
医療保険がまだなかった時代、薬を使わなくても治療ができる「家庭医学」の知識をとりいれ、ちょっとしたことだと家にある救急箱にある薬をささっとのむ。
無視に刺されたら軟膏を塗る。
お腹を壊したらとりあえず下痢止めを飲む。
そして、治らなかったら医者に診てもらう。
薬も最低限で済むようにしてきました。

カンボジアではそういう家庭医学、プライマリケアといった概念が浸透する前に、先進国から先進医療が入ってきて、高価な薬が輸入され流通しています。
また、医療保険もないので、病気を軽度のステージで治すのではなく、ひどくなるまで放っておくことが当たり前です。

ひどくなる前に、リスクの少ない薬で健康を維持しておく。。。ことの大切さを、この活動を通じて伝えていけたらと願っています。

エビオス
強力わかもと
健胃薬
普通の風邪薬やアレルギー薬

高度な医療の薬を使う前に、リスクの少ない一般用医薬品で十分対応できるんです。
高血圧や糖尿病以外は。。。

保健センターの掲示物も増え、市民への健康に関する教育のためのポスターが増えました。
泌尿器の解剖図だけがあるのがなぜか不思議でしたが。。。(笑)
でも、こういうところから少しずつ、保健の教育を進めていく必要があるんだと思います。



この辺りも経済発展でここ最近はローカルな屋台レストランではなく、ちゃんと屋根があってエアコンのあるレストランでのランチが食べれるようになりました。
お皿もきれい(笑)
↑炭焼きされたお魚ちゃんです。

私の大好物・・・名前忘れちゃいました・・・ややこしい名前なんです。
お魚のすり身の入ったスープに麺が入ってて、そこにトッピングをいれて食べるんです。

今日もごちそうさまでした。




2019年12月4日水曜日

健康診断活動 9月、11月


2019年9月22日、11月23日
無事に健康診断活動が終わりました。

9月にはうちでずっと糖尿病のお薬をお渡ししている近くの寺院のお坊様。
今日はお寺にある木にできたといってバナナをくださいました♪
どうしてもお坊さんは主食のお米が多く、血糖値があがりやすいのですが、おかゆをできるだけ避けて、普通の炊いたご飯にしてもらったり、お野菜をご飯と一緒に食べることを心掛けてもらっています。
雨森先生の処方のおかげでいまは血糖値も安定して、お元気に。

お薬をお渡しするときはいつもお経を唱えてくださるんです。
ありがたい!
健胃薬は奈良の老舗の三光丸がお気に入り。
お寺の実務でこれない他の若いお坊さんのために、市販の痔軟膏と喉スプレーも一緒にお渡ししてます。

11月は水祭りの後ということで人も少し閑散としてましたが、結果、28名の来訪がありました。
画像の後ろに見えるホワイトボードはこの保健センターでワクチンや妊婦の検診などのプログラムを実施した人数の合計が月ごとに書かれており、年間集計がとられています。

今回はかなり咳がひどい女性がきて、結核の疑いもあったのでWHOの支援の入っている診療所か近くのJapan Heartに行ってレントゲンを撮ってもらうように指導しました。
その際に、BCGを受けたかどうだかを聞いてみたのですが、全くわからず。保健センターの職員さんにも「彼女がBCGを受けたかどうかは保健センターではわからないのか?」ときくと人数を把握しているだけで、保健センターではわからないとのこと。そしてもっとそれ以前に結核の予防接種がBCGだということを保健センターの職員もあまり理解していないような雰囲気で・・・苦笑
プノンペンから1時間のこの場所の保健センターでこのレベル・・・

医師、看護師、薬剤師という本来国民の健康維持のために働く職種が、「医療ビジネス」にばかり傾倒し、本来の国家資格がもつ義務に意識がないというのは、本当に悲しいことです。
カンボジアではプライマリケア、セルフメディケーションがとても重要なんだと思います。国民皆保険のような制度も保健制度もない状態のこの国で、症状がひどくなる前に市販薬のレベルで対処する、家庭医学のレベルで対処する・・・そういう意識が乏しいままのような気がします。

先日、うちのカンボジアスタッフの甥っ子が交通事故で亡くなったそうです。
地方での子供の事故は減りません。
事故にあった人を救う医療も大切ですが、その前に「事故を起こさないために子供を守る教育」の方が重要なんじゃないかと・・・そう思う今日この頃。
年内の活動はこれで終わりです。
来年は1月19日の予定です。


ライオンズクラブからご支援いただきました

去る10月25日
 当NGOの理事でもある仙台の生出先生が所属される仙台広瀬ライオンズクラブの50周年記念式典にて、ご支援をいただきました!
 ライオンズクラブは初めてでしたが、メンバーの皆さんの温かい雰囲気とパワーで、とても素敵な時間を過ごさせていただきました。







いただいた支援は大切に、NGOで使用する薬や備品の購入、健康診断活動の現地スタッフの人件費や交通費に充てたいと思います。





生出先生、ありがとうございました♪

2019年8月1日木曜日

2019年5月、7月の活動報告

今年のGWは10連休!
ですので、当NGOの医師、雨森先生が来てくださいました!
いつもの通り、日本語通訳大ベテランのブッティさんにも来ていただいて、半年ぶりの雨森先生の診察でした!



一時は血糖値が600越えをしていたお坊さんも、現在は200くらいに安定。
体調も以前よりよさそうです。

患者さんの数も雨森先生が来られる日はいつもより倍増(^^♪


カンボジアでは医療機器による検査で診断をする医師も多く、雨森先生のように問診や触診、聴診器による診察の経験が少ないようで、患者さんは雨森先生にお話を聞いてもらい、聴診器で音を聞いてもらったり、体の様子を診ていただけるのが好きなようです。


「手当て」というのは、まさに、こんな感じなんでしょうか。

今回も雨森先生の診察で高血圧の薬が新たに処方された患者さんは2名でした。
この2名の患者さんについても、当NGOでしっかりと継続的な薬の供給を続けていけたらと思います。


7月は雨森先生がこられないので、七海による経過のモニタリングとOTC薬の配布を行いました。
患者さんからスイカと冬瓜の差し入れ!!!



重いのにバイクに積んできてくれました~~~♪ 美味しかったです。

保健センターに行く道の国道5号線もきれいになり、車もスムーズに通れるようになりました。
カンボジア人の素晴らしいバランス感覚によるアクロバティックなバイク乗りは、健在です(笑)

次の活動は9月の予定です。

2019年3月30日土曜日

2019年3月の活動報告です

さて、3月です!
奇数月です!
活動月です!

クメール正月前の気温上昇しつつあるプノンペンに行ってきました!
今回は昨年の2月に急きょ七海の代わりに馳せ参じてくださった生出先生が息子さんと一緒にきてくださいました!
息子さんは薬剤師でありながらも鍼灸師!
今回は、不定愁訴や胃腸の不調や体の冷えなどの訴えがある方にお灸の施術をしてくれました~~。

ずっとエビオスを飲み続けている彼。胃腸が弱く、すぐ何か食べるとお腹を壊してしまいます。
足のつぼにお灸をしてもらい、どのツボを押したらいいかを伝授してもらいました。


七海の方は患者さんの誘導やビタミン剤やシップなど同じお薬の患者さんに対応し、色々と症状を聴かないといけない人は生出先生とLY君のペアで対応。
お陰様ですばやく終わりました~



今日のポリファーマシー患者さん(笑)
とにかく薬の内容が。。。ツッコミどころ満載です。

2019年1月18日金曜日

2019年1月の活動報告(^^♪

新年おめでとうございます!
今年もNGO JHPAをよろしくお願いいたします。

さて、始まりました2019年!
今年は昨年に続き、2ヶ月に1度、奇数月に健康診断活動を実施する計画です。

1月は日本は寒いですがカンボジアは乾季に突入し、気温が徐々に上がってくる季節。
今回も現地の気温36度で、気温5度の日本から行ってきました!

車からの荷卸しに患者さんが手伝ってくれます

今日はいつもの糖尿病のお坊さん。
新年ということで、私達に新年のありがたいお経をあげてくださいました。
「ここのおかげで、自分の命は助かってる」と嬉しいお言葉。
雨森先生もびっくりのHbA1c値をたたき出したお坊さん。今日も元気です。
確かに、おととしにはかなり体力が落ち、人に助けてもらわないと歩けない状態で、去年の2月、雨森先生が来られてHbA1cを測った時には驚愕の数値がでて、びっくり!
それから、1年。一人でバイクタクシーに乗って歩行もしっかりしてこられてます。

乾季の時期にしか食べれないらしいお魚ちゃん。炭火焼されております。
で、活動が終わったら帰り道にランチ。
ここ最近はこの地方でも経済発展してきている模様で、以前のような掘っ建て小屋のような場所ではなくちゃんとエアコンが完備されたレストランが国道沿いにオープンしていました。今日はそこでランチ。虫を気にすることもなく、綺麗なトイレでランチがいただけます。前の場所のようなワクワク感は少ないですが、衛生的にはいい感じですね。
次の活動は3月17日の予定です。