2017年7月4日火曜日

2017年7月の活動報告です♪

さて、日本では梅雨から夏への季節ですが、カンボジアは雨季真っただ中。
ジメ~~っとして湿度の高いこの時期、頭痛や胃の調子が悪いなどのうったをする患者さんが多いように思います。

そんな中、一人の男性が奥さんに体を支えてもらいながらこられました。
訴えをまとめると・・・「1ヶ月ほど前に胃の調子がわるく、さらに息苦しくなってきた。気分が悪く寝れなくなったので、病院に行った。いろいろ検査されたが病気は特定されていない。薬を数種類もらって飲んでいる。薬は何の薬か分からないが4,5種類あるという。検査結果もわからっておらず、自身が何の病気かも全く分からないまま、薬を飲んでいた。眩暈が酷くなり体が思うように動かなくなってきた。」というのです。
血圧を測ってみると110ー52.
  高血圧症と診断されたかと聞いても言われた覚えはないとのこと。
 ただ、訴えた内容からすると向精神薬が処方された薬の中に入っている可能性は大きいです。もう、フラフラだったので、いったん家に薬を取りに帰ってもらうこともできないと判断したので、とりあえずここは全ての薬を止めてもらうことにしました。
カンボジアでは、こういう事例は多いんです。最初の訴えたことと処方内容が一致していない可能性も高いので、一度すべての薬を止めてもらって、一番最初の訴えに戻ってもらう必要があるんです。
カンボジアの医者は患者の訴え一つ一つに対して、一つずつ薬を出す傾向があります。
総合的に診断するのではなく、訴えを解消する薬を渡す・・・という感じです。
 とりあえずこの患者さんは、薬を止めてもらってまずは総合ビタミン剤だけお渡しして、来月来てもらうことになりました。

以前、血糖値が600超えだったお坊さん。5月に雨森先生に会えて復活!
顔つきもとてもお元気になられました。
いつもいつも、帰られるときに私たちに「健康で過ごせますように」とお祈りのような言葉をくださるんです。私達も少しパワーをいただけているようでうれしいです。

先月尿酸値が高いと言われたという患者さんが検査結果を持参。
「総コレステロールだけ確認しててHDL, LDLは数値が無いのか・・」と突っ込みどころ満載ですが、尿酸値の数値。
三桁??あれ?
日本だと4.0~6.5mg/dl。。。dlをmg/Lにしたとしても・・・10倍・・・?れれ?

ただ、この患者さん、確かにこれまではビール飲みまくり、お肉食べまくりの生活だったようですので、まあ、食事制限からということで・・・。
雨森先生が来られるまで食事療法で頑張ってもらうことにしました。

雨季は果物の季節でもあるんです。
もううちのNGOでず~~っと来られている患者さんが、ハニーパイナップルをくださいました♪
あま~い香りがたまりません!
活動7年目、患者さんとの信頼関係も少しずつ構築できているようでうれしいです。
「継続は力なり」
コツコツ続けていきます。

2017年6月21日水曜日

2017年6月の活動報告です

さて、雨季真っただ中の6月@カンボジア
なんと、いつもの国道5号線が、綺麗になっているではないですか!!
お蔭で、車が故障することもなくスムーズでした♪


さて、今回はカンボジアの「あるある」:薬を持ってきたけど、まったく分からない怪しいだけの錠剤が出現!錠剤本体に記号も刻印も何もなし・・・同じような錠剤は溢れているので、バラバラに袋詰めしてて、違う薬が入っていても全然わからないよねっていつも思う・・・。
日本だったら、いくら安くても、こういう薬を売る気にはならないと思うのだが・・・。

そして、衝撃の「わけわからん処方」出現!
眩暈がするからと病院にいったら、血液検査をされて、「数値が90だった」って意味が不明。一体何の数値かの説明も受けてないのか、受けたけど理解できなかったのかは不明。
それにしても、デキサメタゾン、オメプラゾール、アセトアミノフェン(500mg!)、それに抗真菌作用があるというハーブ?の錠剤。ビタミンCのアンプル(これ・・・酸化してそう)もう意味が分からない処方。そもそもデキサメタゾンって、どうよ!!
ステロイドを出す意味が分からないし、ステロイドの副作用とか考えたことあるんかと思いたくなる状況。
とりあえず、服用ストップして、ビタミン剤だけ渡して、来月、何も飲まない状況で来てもらうようにお願いしました。

カンボジアには変な検査屋ばかりが横行して、「検査をしないと病気が分からない」「検査をしたら病気が分かる」という概念が付きすぎているような気がします。

今のカンボジアに必要なのは、日本の戦後の「家庭医」さん。
検査に頼ることなく、問診、触診、聴診でおおよその症状を見極められる。
雨森先生はいつも専門はと聞くと「General」と答えられる。
その重要性を、ひしひしと感じた一日でした。


2017年6月17日土曜日

雨森先生5月に来訪、そして総会

昨年の9月、突然の台風で上海で足止めになった雨森先生が、ついに5月、カンボジアへの来訪がかないました!
患者さんも雨森先生を待っていたかの様に、マンゴーのお土産まで持ってきてくれて先生を歓迎!

患者さんの人数も去年からみて最高の70人超え!

触診、聴診をしてくれる雨森先生が患者さんは大好き。
先生の診察室には患者さんがあふれてました。
 久々の雨森先生に患者さんもワラワラと。。
 受付もこの人だかり。
 帰りは、スコールに出くわしました!
また、翌週の5月13日には、第7回の総会が無事に開催され、奈良県庁への年間報告が終了しました。
7年目の活動、今年も頑張りますのでご支援よろしくお願いいたします。

2017年4月16日日曜日

2017年の活動が始まりました

2017年4月になりました!
お陰様で、活動7年目に突入しました♪

ここまで地道な活動ですが続けてこられたのもみなさんのおかげです!!

「小さな規模でも着実に継続していく」
私達の小さなNGOだからこそ、大切にしている「医療の継続性」

これも、毎年、温かい寄付という形で支援してくださる皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。

そして、4月10日に無事に健康診断活動を行ってきました!

近くにJapan Heart さんが診療所を作られた影響か、以前は50名ほどいた患者さんも現在は1回が30~40名程度となってはいますが、高血圧、糖尿病の患者さんはずっと継続してきてくださっていまして、「地元密着型支援」ができているのかなと思っています。
カンボジア正月直前の猛暑のなか、私たちをまっててくれています。

今回は、14歳の男の子が
「頭が痛い」「胃が痛い」と訴えてきたのが印象的でした。
見るからにおとなしそうな男の子。
熱もないし、湿疹も、出血もありません。
母親は「とても元気で、いつも学校の友達と遊びに出かけてる」と話しましたが、私には男の子の話し方や雰囲気から、活動的な子というよりは、内気な子に見えました。
すると「一人っ子で、2ヶ月前までずっと母親がいない生活だった」とのこと。
母親が口うるさいのか、心配し過ぎなのか、いずれにせよ、母親がいない間の家族のケアの問題もあるのかなと思いました。
とりあえず、子供用の解熱鎮痛剤と、総合ビタミン剤で。
健胃薬は今回あえて見送ってみました。
来月、また来てくれるといいのですが。
5月4日に雨森先生が参加され、5月13日に総会を行う予定です。
ここ最近、ずっと参加してくれているMR. Men。頼りになります♪

健康診断活動報告~2017年2月~思いっきりポリファーマシー(笑)

さて、今日も2月の健康診断活動が終わりました。
今日の収穫は・・・

以前から血糖値が600越えというお坊さん。
雨森先生に現場から指示をいただき先月からメトホルミンに追加してグリペンクラミドを出させてもらい・・・お粥をできるだけ避けて、普通のごはんを食べるようにお願いしていたところ、今日はなんと299!!!
足の裏のしびれも少しずつ改善してきているとの事。
ほっと一息。

で、今日のおかしな処方事例(>_<)
本人曰く、血圧が高く144だったので薬をもらったのは記憶している。血糖については高いと言われたが数値は覚えていない。脂質については言われたことがない
という状況で下記の処方。
メトホルミン徐放剤500mg
フェノフィブレート200mg
テルミサルタン40mg
レパグリニド2mg

メトホルミンの徐放剤????
レパグリニド。。2mg!?!?

という衝撃の処方でした。

本人は午前中に集中した眩暈と口渇が主訴だったのと、この日の血糖値が93だったので、とりあえず血糖の薬を中止してテルミサルタンだけにして来月、もう一度血糖測定をすることで対応しました。
あ~~びっくり!

2016年12月12日月曜日

途上国における医療支援、薬剤師の力量発揮です!

当NGOが2015年の5月から、てんかんの疑いでかかわっている女性がいます。

2003年からてんかんの大発作を起こすようになった女性で、子供のころはなにもなかったとのこと。
発作は1日に何回も起こるとのことで、タイやベトナムで調べてもらって、薬をもらっていました。

バルプロ酸200mg 2錠
フェニトイン100mg 2錠

を1日2回。

でも、発作は起こさないものの、眠気が酷く、フラフラするということで、とりあえず薬の品質の問題の可能性もあるので、日本の薬で同量で様子を見ることにしました。

すると、発作の回数がへり、調子がいいと思われていたが・・・半年ほどすると、手持ちが残っているというではないですか!

効くと、フェニトインを飲むとフラフラして眩暈が酷いので自分で減らしているが、減らすと発作も起きるので調節が大変・・・というのです!

雨森先生も、「高価な薬は続かないし、ずっと貼り付いて見ているわけにいかないから、とにかくバルプロ酸とフェニトインでコントロールしていこう」ということで、試行錯誤が始まりました。

バルプロ酸をデパケンRの徐放性に変更し、1日量を800mgから、400mgへ減らし・・
フェニトインを中止して・・・

フェニトインを中止すると、眩暈やふらつき、むかつきは無くなるが、卒倒する回数がなかなか減らないまんま・・・

2016年に入ってからは、デパケンR200mg 2錠分1のまま、毎月、3~5回の卒倒を繰り返しながら、でも、食事は食べれるし、眩暈はしない・・という状態を続けてきていました。

NGOの予算で、卒倒した時の頭の保護をする保護帽子も購入して、もっていきました。

すると、先月の薬剤師の先生方が訪問してくださったときに、
ふと、NGOの薬の箱にはいっていた柴胡加竜骨牡蠣湯が目につきました。
これ、どうでしょうかね~~
と薬剤師3人で相談・・・
牡蛎が入っているし、まあ試してみてもらおうか・・・ということになり、とりあえず・・という感じでお渡ししました。

すると、どうでしょう~~~!!!!
今月、訪問すると、ニコニコ顔!!
「奇跡!今月は発作が1回も起こらなかったのよ!!」というではないですか!?

こちらもびっくりです。

でも、途上国での場合、患者さんの説明が不十分だったり、生活環境が予想外なこともあり、医師の先生も日本で診察するようにはいきません。
また、日本で使えるような高価な薬を継続使用が必要な患者さんにぱっぱと使うわけにもいきません。
なので、今回は薬剤師としての力量をちょっと発揮できたケースだったのかなと思います。

医師や看護師だけの支援団体の場合は、おそらく「難治性のてんかんを疑う →日本での高度医療機器を使った検査を計画する →渡航費を稼ぐのにクラウドファンディングなどで寄付を募る →寄付を集めて日本で検査を受けさせる」という方向に行くケースが多いのではないかと思うんです。
でも、海外で検査を受けさせる費用というのは本当に膨大です。
特に途上国からの患者の場合は言葉の問題も大きく、日本側での通訳の費用もかなりかかります。
また、検査を受けて結果、高価な薬が必要と診断されてしまったらどうでしょう?
その団体で一生、彼女の薬を供給するだけの寄付を集められるでしょうか?
かなり困難なことだと思います。

こういう時に、「ある薬でどうにかできないか・・・考える」という点で、薬剤師の力量は発揮できるのではないかと思いますし、今回はそれを証明できた1つの事例になるんだと思います。

私も、ベテランの薬剤師の先生の助言がなければ、この漢方を選んでいなかったと思いますし、この事例は日本においても、今後薬剤師に求められる本当の意味での、健康サポート薬局の薬剤師として求められる能力の一つでもあるように思います。

しかし、まだ油断はできません。
またしばらく飲んで効かなくなる可能性もあるので、これからも毎月、様子を見ていこうと思います。

2016年11月27日日曜日

薬剤師の先生方にご参加いただきました!

11月にバンコクで開催された、アジア薬剤師会学会(FAPA)を終え、そのままカンボジアのシェムリアップに移動。

FAPAのバンコク大会の最後のdinner
大阪薬科大学の教授の発表のお手伝い
AYPG(Asia Young Pharmacist Group)の新しいメンバーカンボジアYPG(通称CYPG)によるLeadership Forumでプレゼンテーションをするため。

七海陽子プレゼンテーション@カンボジアYPGmeeting

で、そこにFAPAの現開局部会長(Community Section chairman) の曲渕先生と、前開局部会長の生出先生がカンボジア観光も兼ねて同行してくださいました。

さらに、そのセッションが終了後、プノンペンに移動し、当NGOの活動にもご参加いただけました!

不安そうに訴える患者さん。でも症状は結構軽い
実は、この生出先生、以前、当NGOが東日本大震災で残ってしまった寄付医薬品を引き受けさせていただけるきっかけとなった先生!

当時、ご寄附いただいた薬を活用させていただいている現状を見ていただくことができました!





左から;生出先生、七海、Ly Layhak, 曲渕先生


活動の後はいつものローカルランチ