健康診断活動の初日に足に火傷を負った子供が来たのは前回のブログでご報告しました。
この様子を見たら看護師の澤口さん、看護師魂がメラメラ。
すぐさま処置に。
あわてて、消毒薬やガーゼなどの処置用の備品を手渡す。
今回はヒビテンで洗うことにしました。
足だけでなく手も火傷していて、この日は1本全部使い切りました。
洗う時は号泣していた子も、澤口さんが薬を塗り始めると、一気に泣きやみました。
「治してもらっている」ということが分かったんでしょうね。
「大丈夫だよ~~。お薬塗るからね~~」
カンボジアの人たちにも本当の看護師さんを澤口さんを通じて感じ取ってくれたらと思った一瞬でした。
さて、今日は健康診断活動3日目。
昨日49人だった患者さん数は今日56名
初日に火傷を追った子供さんも今日は、新しい皮膚が下からできていいるようで、だんだん治ってきているのが眼に見えて分かりました。
薬は手元にあったゲンタシンクリームとロコイド軟膏をmixしたものを3日間続けて塗布。
ガーゼ交換する度に使ってもらっていました。
今日はゲンタシンとロコイドのmixと、それ以降使ってもらうためのゲンタシンを渡して終了。
回復した姿はみれませんが、今日はお父さんもいっしょにきていて、「ありがとう、ありがとう」と本当にうれしそうに挨拶をして帰って行ったのがとても印象的でした。
メトホルミンを新規で渡した患者さんも5名ほど増え、ますます糖尿病がふえてきました。
でも相変わらず「薬がほしい」姿勢は変わらず、薬を渡すときに「実は咳もするんだけど」っていいだすしまつ。
よくよく話をして、薬を飲まない方がいいことも説明しました。
途上国での医療支援の大変さの一つはここにあるのかもしれません。
やみくもに薬をばらまくだけでは、それこそ砂に水を垂らすようなもの。
何のための薬なのか。
薬を飲まずに健康でいられることの方がとても重要であることの価値観を少しずつわかってもらうのが本当に重要なんだなと実感しました。
今回、参加した学生4人組。
往復1時間30分のトゥクトゥク移動の披露にもめげず、一生懸命患者さんの誘導や体温や血圧の測定も頑張ってくれました。
明日は健康診断活動のまとめ作業と、来週からはスラム街でのトイレ作成作戦が始まります。
現在、私がこれを書いている横で、学生4人がトイレをどう作るかを相談中。
みんながみんなの力で計画を練り、最後まで作り上げる体験を是非してほしいものです。
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