2017年12月13日水曜日

2017年12月の健康診断活動です



さて、今年最後の活動です。
12月は、カンボジアでは雨季から乾季への変わり目。
季節の変わり目というのは何かと体調を崩しやすいもので、アレルギーや風邪などの症状を訴える人が多いように感じます。

今日の「あるあるカンボジア」は
筋肉痛で薬が欲しいという学校の先生(笑)
・・・どうやら、普段全くスポーツをしないのに、サッカーを始めたらしい。
「それは病気ではなくて、数日で良くなるから」ということで薬・・・無(笑)。
それから、食べ物を食べたら体がかゆくなる!っていうので、食物アレルギーを疑ったら、なんと「ビールを飲んだ時」だけらしい。
いや。。。そらそうでしょう。。。。(笑)





今日は53人で終了。
いつも活動を助けてくれる、男性陣3人のショットです。
この保健センターでの活動も、もうすぐ7年経ちます。
続けるというのは大切なことですね。



今日の患者さんからのプレゼント(^^♪ 自家製のトウモロコシのスナック。
ちょっとピリっとしてるけどほんのり甘い、スナックでした。
明後日日本に帰るので持って帰ろうかな。



2017年12月3日日曜日

2017年11月の健康診断活動終わりました



さて、10月はカンボジアでメンバーがまさかのデング熱発症!?で、臨時で慢性疾患の患者さんへの薬の配布のみとなりまして、11月はデング熱からの復帰活動(笑)となりました。
今回は日本からの助っ人も登場(あ、写真撮るの忘れました…ごめんなさ~~い)で、不定愁訴の多い患者さんへの対応もしてもらえて助かりました(^^♪
あんまマッサージ師の資格をもつ彼女はやっぱり不定愁訴には強い!

やっぱり、体の不調の訴えは内臓が冷えてたり、熱が体にこもっているなどという状況が多いように思いました。



さて、今回の健康診断。
なんと!テレビが!!!!

少しずつ設備がパワーアップしていくこの保健センター(笑)

机も新調されてました。



今日は、なぜだか新患さんが多い日でした。

終わってみたら73名。。。高齢者のお連れ合いも多かったです。

さて、今回も出た出た、「なんでやんねん」処方。

今回は初の「骨密度!」
おいおい。。。と。この骨密度検査、アジア人と欧米人の区別ができる機器やろか?
そもそも、屋外で農作業をするカンボジア人に骨粗鬆症があるだろうか・・という疑問。
また、新手の「新しい医療機器で新しいお薬で稼ぎますパターン」かと。



本人は、急に寒気がして熱が出てきたので病院にいったら、あちこち検査されて。。。結局「消化不良?」

よくよく話を聞くと、日本人もよく罹患するインフルエンザっぽい感じ。
熱が出るだけで、びっくりして病院にいって・・・
肝臓やら血糖やら検査され、挙句の果てに胃部エコー。。。ピロリがいるとかなんとか。
いやいや・・・ピロリで熱はでないぞ!

処方はキノロン系抗生物質に、オメプラゾール云々・・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ
いい加減にしましょうよ~~

2017年10月3日火曜日

2017年9月の活動報告です

今回は私のカンボジア滞在期間が2週間ということで、タイトなスケジュールとなりました。
日本からプノンペンに来た翌日に活動し、帰国する日に10月の活動を行う予定で、体力勝負の活動になりそうです。

さて、9月30日、なんと土曜日だった!
久々の週末・・・ということで、なんと凄い人だかり!!




今までにない人だかり!

結局、新患が半数以上を閉め、終わってみれば71人・・・
薬の用意が少なかったので、できるだけ症状を絞ってお薬を渡すことにしました。

今回印象深かったのは義足歴10年の患者さん。


歳をとっていき筋力が減ったのか、義足の接続部分が体に合わなくなってきたそうです。

義足を作る支援はずいぶん前から始まっており、きっと最初の頃に義足を作ってもらった人は、足の形状が加齢とともに、変化し合わなくなってくる時期になってきたのかなと思います。

ただ、義足支援はうちのNGOとしては難しいので、どなたか現在でも義足支援をしている団体の方がおられればご連絡くださいませ。


2017年8月25日金曜日

2017年8月の活動報告です

さて!暑い日本から、蒸し暑いカンボジアへ(笑)
今日は国道5号線が予想以上にスムーズ!
車の負担もそれほどなく1時間半で到着。

すると、久しぶりの⁈人だかり!
センターの前もパーキングスペースを作る工事も始まっていました。
だんだん綺麗になって行く保健センター(笑)


今日は新患さんが多い日でした。
さらに、「血圧測って」という人が多数!

何が起きたのかわかりませんが、どうやら一部の地区で「高血圧は怖い」情報が出回っている様子
といって測っても結構みんな正常値♫

今日、印象的だったのは
「避妊の注射を受けたら皮膚が突然黒くなった」という女性
明らかに副作用なのですが3ヶ月も前の発症でどうしたものかと。

とりあえず、マイルドレベルのステロイド軟膏で様子を見てもらって、雨森先生へ連絡し次の指示を仰ぐことにしました。
女性ですし、いくら命に関わらないと言っても
ここまで黒くなっちゃうとしょっくだったろうなと思います。

今日は脚が付随の女性も来られて
「若い時に注射を受けたら突然足が動かなくなった」とのこと
安易な注射での副作用に出くわした1日でした。



2017年7月4日火曜日

2017年7月の活動報告です♪

さて、日本では梅雨から夏への季節ですが、カンボジアは雨季真っただ中。
ジメ~~っとして湿度の高いこの時期、頭痛や胃の調子が悪いなどのうったをする患者さんが多いように思います。

そんな中、一人の男性が奥さんに体を支えてもらいながらこられました。
訴えをまとめると・・・「1ヶ月ほど前に胃の調子がわるく、さらに息苦しくなってきた。気分が悪く寝れなくなったので、病院に行った。いろいろ検査されたが病気は特定されていない。薬を数種類もらって飲んでいる。薬は何の薬か分からないが4,5種類あるという。検査結果もわからっておらず、自身が何の病気かも全く分からないまま、薬を飲んでいた。眩暈が酷くなり体が思うように動かなくなってきた。」というのです。
血圧を測ってみると110ー52.
  高血圧症と診断されたかと聞いても言われた覚えはないとのこと。
 ただ、訴えた内容からすると向精神薬が処方された薬の中に入っている可能性は大きいです。もう、フラフラだったので、いったん家に薬を取りに帰ってもらうこともできないと判断したので、とりあえずここは全ての薬を止めてもらうことにしました。
カンボジアでは、こういう事例は多いんです。最初の訴えたことと処方内容が一致していない可能性も高いので、一度すべての薬を止めてもらって、一番最初の訴えに戻ってもらう必要があるんです。
カンボジアの医者は患者の訴え一つ一つに対して、一つずつ薬を出す傾向があります。
総合的に診断するのではなく、訴えを解消する薬を渡す・・・という感じです。
 とりあえずこの患者さんは、薬を止めてもらってまずは総合ビタミン剤だけお渡しして、来月来てもらうことになりました。

以前、血糖値が600超えだったお坊さん。5月に雨森先生に会えて復活!
顔つきもとてもお元気になられました。
いつもいつも、帰られるときに私たちに「健康で過ごせますように」とお祈りのような言葉をくださるんです。私達も少しパワーをいただけているようでうれしいです。

先月尿酸値が高いと言われたという患者さんが検査結果を持参。
「総コレステロールだけ確認しててHDL, LDLは数値が無いのか・・」と突っ込みどころ満載ですが、尿酸値の数値。
三桁??あれ?
日本だと4.0~6.5mg/dl。。。dlをmg/Lにしたとしても・・・10倍・・・?れれ?

ただ、この患者さん、確かにこれまではビール飲みまくり、お肉食べまくりの生活だったようですので、まあ、食事制限からということで・・・。
雨森先生が来られるまで食事療法で頑張ってもらうことにしました。

雨季は果物の季節でもあるんです。
もううちのNGOでず~~っと来られている患者さんが、ハニーパイナップルをくださいました♪
あま~い香りがたまりません!
活動7年目、患者さんとの信頼関係も少しずつ構築できているようでうれしいです。
「継続は力なり」
コツコツ続けていきます。

2017年6月21日水曜日

2017年6月の活動報告です

さて、雨季真っただ中の6月@カンボジア
なんと、いつもの国道5号線が、綺麗になっているではないですか!!
お蔭で、車が故障することもなくスムーズでした♪


さて、今回はカンボジアの「あるある」:薬を持ってきたけど、まったく分からない怪しいだけの錠剤が出現!錠剤本体に記号も刻印も何もなし・・・同じような錠剤は溢れているので、バラバラに袋詰めしてて、違う薬が入っていても全然わからないよねっていつも思う・・・。
日本だったら、いくら安くても、こういう薬を売る気にはならないと思うのだが・・・。

そして、衝撃の「わけわからん処方」出現!
眩暈がするからと病院にいったら、血液検査をされて、「数値が90だった」って意味が不明。一体何の数値かの説明も受けてないのか、受けたけど理解できなかったのかは不明。
それにしても、デキサメタゾン、オメプラゾール、アセトアミノフェン(500mg!)、それに抗真菌作用があるというハーブ?の錠剤。ビタミンCのアンプル(これ・・・酸化してそう)もう意味が分からない処方。そもそもデキサメタゾンって、どうよ!!
ステロイドを出す意味が分からないし、ステロイドの副作用とか考えたことあるんかと思いたくなる状況。
とりあえず、服用ストップして、ビタミン剤だけ渡して、来月、何も飲まない状況で来てもらうようにお願いしました。

カンボジアには変な検査屋ばかりが横行して、「検査をしないと病気が分からない」「検査をしたら病気が分かる」という概念が付きすぎているような気がします。

今のカンボジアに必要なのは、日本の戦後の「家庭医」さん。
検査に頼ることなく、問診、触診、聴診でおおよその症状を見極められる。
雨森先生はいつも専門はと聞くと「General」と答えられる。
その重要性を、ひしひしと感じた一日でした。


2017年6月17日土曜日

雨森先生5月に来訪、そして総会

昨年の9月、突然の台風で上海で足止めになった雨森先生が、ついに5月、カンボジアへの来訪がかないました!
患者さんも雨森先生を待っていたかの様に、マンゴーのお土産まで持ってきてくれて先生を歓迎!

患者さんの人数も去年からみて最高の70人超え!

触診、聴診をしてくれる雨森先生が患者さんは大好き。
先生の診察室には患者さんがあふれてました。
 久々の雨森先生に患者さんもワラワラと。。
 受付もこの人だかり。
 帰りは、スコールに出くわしました!
また、翌週の5月13日には、第7回の総会が無事に開催され、奈良県庁への年間報告が終了しました。
7年目の活動、今年も頑張りますのでご支援よろしくお願いいたします。

2017年4月16日日曜日

2017年の活動が始まりました

2017年4月になりました!
お陰様で、活動7年目に突入しました♪

ここまで地道な活動ですが続けてこられたのもみなさんのおかげです!!

「小さな規模でも着実に継続していく」
私達の小さなNGOだからこそ、大切にしている「医療の継続性」

これも、毎年、温かい寄付という形で支援してくださる皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。

そして、4月10日に無事に健康診断活動を行ってきました!

近くにJapan Heart さんが診療所を作られた影響か、以前は50名ほどいた患者さんも現在は1回が30~40名程度となってはいますが、高血圧、糖尿病の患者さんはずっと継続してきてくださっていまして、「地元密着型支援」ができているのかなと思っています。
カンボジア正月直前の猛暑のなか、私たちをまっててくれています。

今回は、14歳の男の子が
「頭が痛い」「胃が痛い」と訴えてきたのが印象的でした。
見るからにおとなしそうな男の子。
熱もないし、湿疹も、出血もありません。
母親は「とても元気で、いつも学校の友達と遊びに出かけてる」と話しましたが、私には男の子の話し方や雰囲気から、活動的な子というよりは、内気な子に見えました。
すると「一人っ子で、2ヶ月前までずっと母親がいない生活だった」とのこと。
母親が口うるさいのか、心配し過ぎなのか、いずれにせよ、母親がいない間の家族のケアの問題もあるのかなと思いました。
とりあえず、子供用の解熱鎮痛剤と、総合ビタミン剤で。
健胃薬は今回あえて見送ってみました。
来月、また来てくれるといいのですが。
5月4日に雨森先生が参加され、5月13日に総会を行う予定です。
ここ最近、ずっと参加してくれているMR. Men。頼りになります♪

健康診断活動報告~2017年2月~思いっきりポリファーマシー(笑)

さて、今日も2月の健康診断活動が終わりました。
今日の収穫は・・・

以前から血糖値が600越えというお坊さん。
雨森先生に現場から指示をいただき先月からメトホルミンに追加してグリペンクラミドを出させてもらい・・・お粥をできるだけ避けて、普通のごはんを食べるようにお願いしていたところ、今日はなんと299!!!
足の裏のしびれも少しずつ改善してきているとの事。
ほっと一息。

で、今日のおかしな処方事例(>_<)
本人曰く、血圧が高く144だったので薬をもらったのは記憶している。血糖については高いと言われたが数値は覚えていない。脂質については言われたことがない
という状況で下記の処方。
メトホルミン徐放剤500mg
フェノフィブレート200mg
テルミサルタン40mg
レパグリニド2mg

メトホルミンの徐放剤????
レパグリニド。。2mg!?!?

という衝撃の処方でした。

本人は午前中に集中した眩暈と口渇が主訴だったのと、この日の血糖値が93だったので、とりあえず血糖の薬を中止してテルミサルタンだけにして来月、もう一度血糖測定をすることで対応しました。
あ~~びっくり!